
能登小木 (2002/9/14-15)
能登の九十九(つくも)湾に癒し系ユースホステルがあるというので
行ってみました。
静かに波が打ち寄せる入り江に立つlocationも癒しに通じるんだけれど、
いちばんは親父さんのキャラクターなんですね。包容力というんだろうか、
漁師なんだけれど荒々しさは微塵も感じさせないで、どっちかというと女性的な感じさえする人でした。
都会のささくれだった人間関係に疲れた者にはうってつけの宿でした。
ここの泊まり客の二名としゃべりました。一人は定年後に自宅近くの畑を借りて家庭菜園の大規模なものをやってる人、もう一人は土木技術者の三十代半ばの人で、出張がちでほとんどオフィスに顔を出すことがない、という人でした。
ユースホステルに一人で泊まると、他の泊まり客としゃべる機会が多くて楽しいですね。
まるで人間交差点と言った感じです。
同室だった定年退職者の人は、房総半島の内陸部に競売にかかった農地を買おうとして現地を見に行ったら、老婆が一人で暮らしているのを見てあきらめたと言ってました。
つまり、彼がその不動産をわずか70万円で入手するのと引き替えに、老婆を追い出して貧窮者向けの施設に追いやってしまうことになるのではないか、と恐れたからなのだそうです。
広い農地はまだ入手してないので、船橋市だかの市民農園の区画を借りて無農薬で野菜をつくってるのだそうです。
「無農薬」というのは雑草や虫との戦いだそうで、サラリーマンをやってたときより忙しいのだとか。
もう一人は37歳独身の土木技術者。この人は夜おそく着いて、スタッフたちと一緒に夕飯を食べてました。
その晩のうちには話す機会がなかったんだけれども、ぼくが4時半くらいに目が覚めてしまい、談話室で落書き帳につのる思いを書き込んでるときにやってきたのです。
最初は、黙ってBS2のクラシック音楽を聞いていたのだけれど、「コーヒーでもいれましょうか」と話しかけて、話し始めたらとても饒舌な人でした。
出張が多くてオフィスに顔を出すのは1週間に1回くらいしかなく、連絡は携帯電話でとっているんだそうです。原発の土木基礎や橋梁の基礎部分の設計?をしてる土木重機を売ってる技術系サラリーマンみたいでした。実家が川越で、新富町商店街の話で盛り上がったりしてしまいました。
そうそう、朝食までの3時間近く話し込んでしまったのは、
「住むところについて どう考えているか」でした。
(10/1になって書いているのでもう記憶も薄れがちなんですが、思い出しながら書いてみましょう)
彼は独身である上、川越市内に親の住居および賃貸用のマンション(親のもの)があるのだそうです。そして、今の生活は住むところなんて要らないくらい家に帰らない。
だから、新たに住居を新築あるいは購入する気は毛頭ないんだそうです。
ぼくも当面狭いながら住むところはあるし、収支を考えると不動産を購入するほどの度胸はないので意見は一致しました。
彼がいうには、日本のコンクリートは質が悪い。西欧の基準でいうと「泥」みたいなもんなんだそうです。コンクリート(=堅固)じゃないんだそうです。
だから、明治時代に西欧の技術を忠実に模倣したコンクリート造りの建物の中にはいまだに使用に耐えるものが残っている。これが西欧の基準なんだそうです。
ことさら「100年住宅」なんていわなくても、100年以上の耐久性をもっているのが当然、ということなんだそうです。
ところが、日本の即席コンクリートで作った集合住宅なんてものは30年ももてばいい、という造りになっている。かくして彼は自分の貴重なお金で日本製の集合住宅を購入する気はさらさらないのだそうです。
30年でscrap化する住宅を作り続けているなんて、なんという資源浪費なんでしょう。
建材や労働の浪費だけじゃないですよ。住む人にとっても、社会資本が蓄積していかないという社会全般にとっても不利益を発していることになりませんか?
なんだか、話題が癒しとは関係ないほうへ向かってしまいましたね。
| 1 | 昼下がりの和倉温泉駅に停車する「サンダーバード」 実質的に北陸本線の「新幹線」といってもいいのでは? | 折り返し大阪行き | とても乗り心地がいいのです | 和倉温泉駅 | 駅前には泊まり客を迎えにきたバスやタクシーがいっぱい |
| 2 | 和倉温泉駅前のすしや おいしかったけど、量が少なかった | 七尾から和倉温泉方面のバス停 | のと鉄道・つくも湾小木駅で、急行「のとじ」と普通列車の交換 | つくも湾小木駅の駅舎 | 駅前の自転車置き場。高校生と年寄りしか利用してないみたい |
| 3 | つくも湾その1 | その2 | その3 ユースの2階の部屋から撮ってるのです | ユースの部屋は和室。相部屋でなければ民宿ですね。 | 能登漁火ユースホステルの外観 |
| 4 | 隣の民家 | ユースより先にも歩行者用の小道がついてます | 夕飯は名物のいか刺身とあじの塩焼き、鰯つみれのなすはさみ揚げなどでした。 いかは新鮮、 これで\1,000は安い | 翌日漁船にのせてもらった |
| 1 | 船上から見るユース。他のホームページでもこのアングルが多い | 対岸へ向かう。けっこう揺れる | いか釣りにつれていってもらう泊まり客も多いらしい | だいぶ沖に出ましたね | 銛でなく、いかり? |
| 2 | 20トンほどの漁船だと碇もこんな感じなんですね | 2,3分で対岸です | おりたらやっと安心しました | ユースが小さく見えます | 岬をまわる遊歩道を歩き出す |
| 3 | なんだかしぶきをかぶりそうな気がします | 飛び石を踏み外したらずぶぬれです | 外海は広いですね。徒歩でこんなところまでこられるとは | 潮の満ち干により歩けなくなることもあるんでしょう | 自然な岩でなく、下をコンクリートで固めてしまったんですね。いいのかな? |
| 4 | キャンプ場に上陸 | 「海洋ふれあいセンター」という水族館のような施設 | 遊歩道で駅へ向かうけれど、これがけっこうあるきでがある | 1時間ほどかかって国道に出てきました | もういちど、つくも湾小木の駅 |

| 1 | つくも湾小木のホーム | 七尾方面 | 北側の田圃。刈り取りは終わってますね | 単行レールバスがほとんどの「のと鉄道」 | 珠洲(すず)方面から汽車は下ってくる |
| 2 | 線路際の民家 | 駅前の国道を走るクルマもまばら | 上りの汽車がやってきました | 車両はかなりすすけている | 車内 |
| 3 | 七尾の商店街。歩く人もいない | 七尾駅前。静かな駅 |

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